大規模修繕における屋上防水
屋上防水とは、アパートやマンションの屋上のヒビ割れ等から発生する雨漏りを抑えるための防水層です。この防水層で雨水が建物に侵入し、建物が劣化しないようすることができます。
しかし防水層は年月が経つにつれ劣化していくため、定期的に防水工事を行うことが必要となってきます。
ちなみに、屋上防水工事は、の大規模修繕における費用の割合は、国土交通省の「マンション大規模修繕工事に関する実態調査」で公表されている工事費用の内訳では、約「11%」と大きくなっています。
屋上防水工事の種類
大きくわけて4種類があります。
| 種類 | 耐用年数 | 1㎡あたりの単価 |
|---|---|---|
| ウレタン防水 | 10年〜13年 | 3,500円〜6,000円 |
| シート防水 | 10年〜15年 | 4,000円〜5,000円 |
| アスファルト防水 | 15年〜20年 | 4,500円〜8,000円 |
| FRP防水 | 10年〜15年 | 5,000円〜7,000円 |
となっています。
ウレタン防水とは
ウレタン樹脂を流し込み、防水層を作っていく防水工法になります。
液体状のウレタン樹脂を流し込め、形状が変わった屋上でも使用することが可能です。また価格も比較的安価なため、一番施工されることが多い、屋上防水の工法です。
ウレタン防水の耐用年数は10年〜15年程と考えてよいでしょう。
費用は業者によって異なりますが、概算ですと1㎡あたりの3,500円〜6,000円程度と見てよいでしょう。
ウレタン防水のメリット
・価格が安価
・継ぎ目のない綺麗な防水層
・いろんな形状の屋上に使える
一戸建てや、アパート、マンションやビルなどで施工されることが多いです。
ウレタン防水のデメリット
・複数回で層を築いていくため、乾燥期間が多く工期が長い。
・職人の腕によって仕上がりがかわってくる。
ウレタン防水は他の工法と比べても職人の腕によって仕上がりが左右する工法といえます。したがって、ウレタン防水は実績が豊富な職人の在籍する業者に依頼をすることが重要です。
シート防水
ゴムや塩化ビニールで防水シートを作成し、それを敷いて、防水層を作る工法のことです。
シート防水の耐用年数は10年〜15年です。費用は施工業者によって異なりますが、1㎡あたりの単価は4,000円〜5,000円程度となっております。
シート防水のメリット
シート防水のメリットは以下になります。
・費用が安価である。
・工法的に工期が短くて済む。
工期が短いために、人件費を抑えられ、費用を抑えることができるのが特徴です。
シート防水のデメリット
・施工時は振動や騒音が発生する。
・複雑な形状の屋上には手間がかかる、採用しにくい。
アスファルト防水
アスファルト防水とは、溶解アスファルトとアスファルトシートを用いて防水層を作ります。古くからある工法でマンションやビル施工には信頼性が高い工法です。
ちなみに、アスファルト防水には以下の3つの工法があります。
・熱工法:融解アスファルトとルーフィングシートで防水層を作り、そのうえにコンクリートとモルタルで表面を打診する耐久性の高い工法。
・常温工法:冷工法とも呼ばれており、常温のアスファルト材と改質アスファルトを加工したルーフィングシートで防水層を作る工法。
・トーチ工法:改質アスファルトを加工したルーフィングシートをトーチバーナーで溶かして水密性の高い防水層を作る工法。
アスファルト防水の耐用年数は15年〜20年です。1㎡あたりの単価は4,500円〜8,000円ほどです。
アスファルト防水のメリット
アスファルト防水の最大のメリットは、耐荷重性と密閉性に優れているため、耐用年数が他の防水工法と比較しても長い点です。
さらに、古くからある工法であるため、実績があり、信頼性が非常に高いのもメリットの一つといえます。
アスファルト防水のデメリット
アスファルト防水のデメリットは以下になります。
・工期が長め
・費用が他と比べて高め
・臭いがでる
アスファルト防水は工期が6〜10日程度かかるため、工期が短い場合は向いていないといえます。
FRP防水
FRP防水とは、ガラス繊維でできたマットを施工箇所に敷き、上からポリエステル樹脂を塗装する防水工法。継ぎ目のない層になるため高い防水性能を持っています。FRP防水の耐用年数は10年〜15年です。1㎡あたりの単価は5,000円〜7,000円程が相場にです。
FRP防水のメリット
FRP防水のデメリット
屋上防水の種類と選び方
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| ウレタン防水 | どのような形状にも対応できるので、屋上に設備が多い場合はウレタン防水がおすすめ |
| シート防水 | 屋上に設備があまりない場合ならシート防水がおすすめ |
| アスファルト防水 | 重量があるため、建物強度の確認が必要。 |
| FRP防水 | 広い場所の施工に向いていない。 |
大規模修繕での屋上防水
アフターフォローがしっかりしている業者を選ぼう
大規模修繕で業者がアフターフォローをしてくれるのかどうかも、業者選びにおいて非常に重要なポイントになります。保証やアフターフォローが業者ですと工事に不備があった場合に対応してくれず。再度お金を払って工事することになります。
ほとんどの施工業者は保証期間を設定しており、瑕疵によって雨漏りが発生した場合には無料で施工してくれます。
ただし、業者によって保証期間が5年、10年、15年と異なるなり、内容にも違いがあるため、屋上防水工事を依頼する際には、必ず詳しく確認しましょう。
信頼性の高い業者に依頼をする
屋上防水を行う際に非常に重要なのは、信頼性の高い業者に依頼することになります。なお、信頼性の高い業者とは、実績が豊富で対応が丁寧な業者のことで、そういった業者に依頼することで適切な屋上防水を施工してくれます。
管理会社などに大規模修繕を依頼した場合でも、業者についても必ず調べることをおすすめします。利害関係のある業者が提案してくるケースがあるため、必ずしも信頼性の高い業者を紹介してくれるとは限らないためです。

